EF200mm F1.8L USMのフード、ET-123の改造のススメ

キヤノンの誇る銘玉、EF200mm F1.8L USM。98年に製造終了してから16年、もう保守部品は出ませんし、フードなどのアクセサリも絶版で入手不可です。

今回の話題は絶版で入手不可のフード、ET-123の改造です。

実は、このフード、レンズに引っかける部分がネジ留めされています。このネジ留め部分が弱く、
・ネジが脱落しやすい
・ぐらつきが発生しやすい
という、現象が発生します。

これらを解消する改造です。

このフードには2種類のネジが使われています。
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赤→…外側からM2.6×4が2本
青→…外側からM2×6が2本
緑→…内側からM2×6が2本

このうち、赤→部分のネジを打ち替えます。実は、ネジ溝自体は6mm分確保されています。これを利用して、M2.6×6に打ち替えます。

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左が打ち替えるM2.6×6ネジ。右が取り外したM2.6×4ネジです。
元々のネジはかさ部分の直径が小さい皿小ねじですが、打ち替えに使うネジは普通のISO規格な皿小ねじで大丈夫です。

止めるときにはしっかりネジロック剤を使いましょう。私は、愛用のロックタイトの263を使いましたが、他のものでも、しっかり止まれば良いかと思います。

ついでに青→も一度抜き取って、ネジロック剤を塗布しました。
緑→は緩んでいることが多いので、こちらも一度抜き取って、ネジロック剤を塗布し、締め直し。

これで、ぐらつきは解消します。

取り付け圧への対策か、複数のネジが併用されているのですが、経年変化には耐えられずにぐらつきが発生している個体が多い、このフード。
100円ほどのネジと500円ほどのネジロック剤で、ストレスフリーになるので、同じような固体をお持ちの方は、是非トライしてみてください。