Fedora RawhideをX200に導入。
バージョン管理が面倒になったのでローリングリリース方式を採用しているディストリを導入することにしました。ものによって、常に最新のカーネルで遊べるというメリットもあります。
ローリングリリースを採用しているディストリの代表格といえばGentoo LinuxとArch Linuxですが、その他にも他にもいろいろありまして、OpenSUSE Tumbleweed、Fedora Rawhideがあります。これらは定期スケジュールをベースに開発ビルドを素早く拾うシステムとなっているので、比較的導入が楽です。GentooのようにCLIがベースってわけではないので、ほとんど考えることはありません。
今回は私の完全な好みでFedora Rawhideにしました。
まず、インストールですが、インストール先のThinkPad X200はシングルスピンドルなので、USBメモリにイメージを書き込んで使用します。今回はWindows環境で作業したので、イメージ書き込みソフトに、Fedora Project謹製のLiveusb Creator*1を使用しました。書き込むイメージは、公式ドキュメント*2を参考にBoot.imgを用意。本家から落としてくるのもあれだったので、理研のミラーサーバー*3から落としてきました。北陸先端大でも奈良大でも筑波大でもお好きなところから落としてくださいませ。
理研だとhttp://ftp.riken.jp/Linux/fedora/development/rawhide/x86_64/os/images/boot.imgにあります。x86_64の部分はお使いのアーキテクチャに合わせて変更してください。
落としてきたイメージをUSBメモリに書き込んだら、さくっとインストール。ポイントは、ミラーをきちんと選択することです。http://ftp.riken.jp/Linux/fedora/development/rawhide/x86_64/os/というような感じで手打ちになりますが、お好きなところをどうぞ。
インストール自体はとても簡単。パッケージの選択次第ですが、下りで20Mbpsくらい出ている回線で、GNOME環境をデフォルトセットで導入するなら30分位で完了します。
私、好みの環境を構築していきます。再起動は挟まずに一気に片付けます。
・Google Chromeのインストール
・Dropboxのインストール
・トラックポイント用の設定ファイルを作成
・ibus-mozcの設定ファイルを修正
と進めていきます。
Google Chromeのレポジトリを追加します。
sudo nano /etc/yum.repos.d/google.repo
中身はこちら*4。
[google] name=Google - i386 baseurl=http://dl.google.com/linux/rpm/stable/i386 enabled=1 gpgcheck=1 gpgkey=https://dl-ssl.google.com/linux/linux_signing_key.pub [google64] name=Google - x86_64 baseurl=http://dl.google.com/linux/rpm/stable/x86_64 enabled=1 gpgcheck=1 gpgkey=https://dl-ssl.google.com/linux/linux_signing_key.pub
sudo nano /etc/yum.repos.d/dropbox.repo
中身はこちら。
[Dropbox] name=Dropbox Repository baseurl=http://linux.dropbox.com/fedora/20/ gpgkey=https://linux.dropbox.com/fedora/rpm-public-key.asc
fast-mirrorを導入した後、必要なアプリを一気に流し込みます。
sudo yum -y install yum-plugin-fastestmirror sudo yum -y update sudo yum -y install google-chrome-stable nautilus-dropbox ibus-mozc yumex
初期状態だとトラックポイントを使ったスクロールができないので、設定ファイルを追加します*5。
sudo nano /etc/X11/xorg.conf.d/20-thinkpad.conf
中身はこちら*6。
Section "InputClass" Identifier "Trackpoint Wheel Emulation" MatchProduct "TPPS/2 IBM TrackPoint|DualPoint Stick|Synaptics Inc. Composite TouchPad / TrackPoint|ThinkPad USB Keyboard with TrackPoint|USB Trackpoint pointing device|Composite TouchPad / TrackPoint" MatchDevicePath "/dev/input/event*" Option "EmulateWheel" "true" Option "EmulateWheelButton" "2" Option "Emulate3Buttons" "false" Option "XAxisMapping" "6 7" Option "YAxisMapping" "4 5" EndSection
ibus-mozcのキーボードレイアウトが強制的にUSになってしまうバグがあるので、それを修正します。
sudo nano /usr/share/ibus/component/mozc.xml
変更部分は18行目です。
<layout>default</layout>
を
<layout>jp</layout>
に書き換えます。
ここまで来たら一旦再起動します
sudo reboot
再起動後、
・Dropboxを起動させてメインファイルのインストール。
・設定>地域と言語を開いて言語とフォーマットを日本語に変更。
・上と同画面の入力ソースを日本語(Mozc)に変更。
の3点を実行すれば完了です。
あとは、自分の好みに合わせて、必要なアプリを追加したり、削除したりしてみてください。
では、楽しいRawhideライフを!!