IMEIのはなし

携帯1台ごとに割り当てられているユニークな数列リテラルのことをIMEI(International Mobile Equipment Identity)と言います。今回はIMEIの中身をちょっこっと紹介します。

IMEIは15桁の数字で表現されます。数字の中身は次のようになっています。

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8桁のTAC(Type Allocation Code)、6桁のSerial Numberの全部で14桁。15桁目のチェックサムは付加されてるか0が付けられています。

TACはメーカー/機種を表します。今回の35466304はSumsungのGalaxy Tabのドコモ版を示します。
Serial Numberはメーカーごとに自由に規約付けが出来るので、端末すべての通し番号になっていたり、機種ごとの通し番号になっていたりと様々です。
最後の1桁はチェックサムです。Luhnアルゴリズムなので簡単に計算できます。
1)偶数番号桁を2倍して、もし10以上だった場合は桁ごとに分割する(18→1,8)。
2)奇数桁と偶数桁、すべての桁を合計する。
3)合計値を10で割り切れるように値を足す。
4)その値をチェックサムとする。
の手順で算出できます。

ドコモのspモードなどIMEIでの接続制限をしているAPNではTACで判別しています。
欧米では不正使用されている端末のIMEIをブラックリストに登録してネットワークに接続できないようにするために使われていますが、日本では自社端末以外を閉め出すために使用しています。

昨今のSIMフリー化の流れの中で、このように自社端末以外を閉め出すために利用するというのはいかにも後ろ向きな使い方です。
キャリアには変な仕組みでキャリアメールを配信することをやめたり、端末の締め出しをやめるなど、もう少し前向きな対策をとって欲しいものです。